原価計算WG調査研究報告書(平成9年5月)

「建設業の原価計算に関する調査研究報告書」

概要

 建設業原価計算において多大な影響を受ける積算と一般会計を有機的に接合するシステムの在り方、現場共通費の配賦等工事原価の合理的な測定方法、「完成工事原価報告書」の様式に関する表示問題、さらには建設業原価計算基準の設定の可能性等について検討し、現状に対する各委員の提言をとりまとめた。

<報告書構成>

T.建設工事原価計算の基準化へ向けて

 1 はじめに

 2 建設工事原価計算の役割と特性

 3 建設工事原価計算システムの形成

 4 建設工事原価計算制度の体系

   (1) 建設工事原価計算制度の概念 (2) 建設工事原価性 (3) 建設工事原価の区分 (4) 「完成工事原価報告書」の様式

 5 基準化の方向

U.建設業におけるコストの問題

 1 今、なぜコストが問題になるのか

 2 公共工事コストの問題点

   (1) 民間工事コストと公共工事コストの区分表示  (2) 工事別コストの開示  (3) 外注費の問題

 3 建設業におけるコストの削減

   (1) 戦術的コスト・マネジメント (2) 戦略的コスト・マネジメント

V.「完成工事原価報告書」の会計情報機能

 1 はじめに

 2 別記様式・完成工事原価報告書の開示上の問題点

    (1) 労務費  (2) 外注費  (3) 経費

 3 完成工事原価報告書の改善に関する提言

(1) 労務費について  (2) 外注費について  (3) 経費について

W.実行予算の機能〜中堅中小建設業における活用実態とあり方〜

 1 実行予算管理に関するルール・基準の明確化

 (1) 原価管理における役割分担の明確化 (2) 原価管理意識の向上 (3) 原価に関する目標管理の明確化

 (4) 実行予算の早期作成 (5) 実行予算の精度の向上

 2 実行予算管理充実のポイント

 (1) 2段階原価管理システムの構築 (2) 数量ベースの予算管理の徹底 (3) 予算管理における重点管理

 (4) 工事中間損益管理の強化 (5) 工事担当者の自主性の尊重

 

原価計算WG委員名簿

  木島 淑孝  中央大学 教授
  佐々木 順 西松建設梶@経理部経理課長
  関谷 明 大成建設梶@経理部経理室係長
   竹内 淳一 鞄本コンサルタントグループ 建設システム研究室部長
   田村 雅俊 公認会計士 (中央監査法人)
◎ 東海 幹夫 青山学院大学 教授

*◎主査

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