多能工化モデル事業 | 平成30年度 多能工化モデル事業の概要

事業の目的

 建設産業は、国民生活や経済活動の基盤である住宅・社会資本の整備・維持管理を通じ、我が国の経済社会の発展に貢献するとともに、地域においては、経済・雇用を支えると同時に、災害発生時には道路啓開やがれきの撤去など地域の安全・安心の確保も担う「地域の守り手」として極めて重要な役割を果たしています。
 一方、人口減少や高齢化が進む中、建設産業では、他産業と比べても高齢者の割合が高い産業構造となっており、近い将来これらの高齢者の大量離職が見込まれることから、中長期的な担い手を確保し育成することが急務となっています。
 このような中、今後とも建設産業がインフラ整備や災害対応など「地域の守り手」としての役割を果たしていくためには、働き手の減少を上回る「生産性向上」に取り組む必要があります。
 中小・中堅建設企業の生産性を高めるためには、建設現場を担う技能者の専門技能の幅を広げることによる多能工化が有効な手段のひとつであるため、本事業では、技能者間連携・企業間連携による多能工育成を推進するとともに、建設企業における働き方の見直しに向けた生産性向上に資する取り組みについて、実態の把握及び優良な取組事例等の調査・検討を実施しました。