こんにちは建設マスターさん


建設マスター 第9回受彰者 土工

添田 彰(52歳)さん 田中建設(株)(福島県)

 トンネル・橋梁・舗装など、土木のさまざまな現場を経験してきた。特に、橋梁の下部工事でのコンクリート型枠の組立、トンネル掘削と施工管理での経験が豊富だ。 土工・コンクリート工・舗装工・とび工と多彩な顔をもつが、現在は施工計画を立案する役割を担う。

 例えば、コンクリート打設は、構造物の品質を左右するだけに、もっとも手間ひまがかかる大事なポイントであり、打ち方しだいで品質は大きく変わる。それだけに打設計画は綿密なものが要求され、計画の良し悪しで品質は決まるといっていいほど重要なものだ。

 30年以上の経験は、考えて努力することの大切さを心に浸透させた。技術的にも安全面でも、これまでの現場経験を生かして創意工夫し、計画を立案するのが添田さん流だ。  考えることは、後進の育成の基本でもある。一緒になって考えようというスタンスで後進と接触している添田さんは、「目的意識をもち、創意工夫をすること。考えて行動する人が育ってほしい」と期待を寄せる。

考えて行動することがモットーだ  
 品質やコスト面をはじめ、近年は何事にも提案が求められる時代になってきた。もはや計画通り、 指示通りにつくっていればいい時代ではない。そういう意味では、添田さんの考えと行動は時代を先取りしたものといえる。所属する会社がISO9002の認証を取得する際には、中心的な役割を果たした。

  毎日、複数の現場を回って
指示を与える
 常に会社の看板を背負っているという気持ちを忘れない。そして、自分を大切にすることが会社を大切にすることになるという信念で仕事に邁進してきた。所属する会社の方針は、地域と社会への貢献だ。地域に喜ばれる仕事をするのがこれまでの、また、これからの目標でもある。

 「会社に恩返しができました」と、建設マスターの顕彰を喜ぶ添田さんの人柄と、同時に会社に対する思いが伝わってくる。仕事の合間をぬって、地域の柔道大会で大会委員長をつとめるほど柔道好き。日本代表クラスの柔道選手とも親交がある。

 
  施工の精度を自らチェックする   技術も安全も長年の経験が生きてくる
       

 

資料提供:EAST TIMES 2002年5月号(発行所 東日本建設業保証株式会社)

 
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