事例07
建設現場に立てる女性を育て、 |
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けんちくけんせつ女学校準備室(福岡県) |
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![]() ・建築業で働く女性を増加させるため、資格を持ちながら現場を離れている女性を主な対象に、自信を持って現場に立てるよう再教育を行う。 |
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建設分野に女性を増やし、男性中心の業界体質も変える |
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建設業は、多くの業種において、意欲ある人材が技術や技能を習得すことで、男女問わず活躍できる業界である。時代や価値観の変化などにより、新たな感性やデザイン性が求められることから、女性の能力を大いに発揮できる分野である。ところが、現実には建設業は古くから圧倒的な男性中心の業界である。建設業の就労者全体に占める女性の割合も減少を続けており、ピークだった平成9年の約6%(約26万人)が、平成24年には約3%(約10万人)となり、大きく落ち込んでいる。 |
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自信を持って現場に立てるよう、カリキュラムを工夫 |
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けんちくけんせつ女学校は、建築士等の資格を持ちながら建設業界を離れている女性を主な対象に、再教育を行う教育機関である。「見習」、「アシスタント」、「技能者・技術者」、「マネージャー」、「リーダー」の、5段階のカリキュラムからなる育成システムがあり、インターン実習により実際の現場で学べる、公明正大な評価の仕組みがあるなど、女性が自分の興味がある職種で手に職をつけ、自信を持って現場に立てるよう工夫されている。タブレットを使ったリアルタイムの報告の仕方、ワークシェアリングによる仕事の進め方など、建設業界における“新しい仕事の仕方”の指導も行われる。また、仕事や子育て、家庭の事情などで時間が取れない女性に配慮して、インターネットを活用した学び(eラーニング)を中心に教育を行うこととしている。 |
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インターン受入れ企業にもコンサルティングを実施 |
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さらに、けんちくけんせつ女学校の取組みでユニークなのは、インターン実習において、受入れを行う地域の建設企業に対しても、ワークシェアリングシステムの導入やIT化など、女性を受け入れる企業に求められる取組みについてのコンサルティングを実施することである。 |
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