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(一社)北海道建設業協会、北海道職業能力開発協会の取組み実施事業

職業訓練指導員等育成研修会

対象者(参加者)

 地域人材開発センター、地域職業訓練センター及び認定職業訓練校の職業訓練指導員(またはそれに準ずる者)が参加。北海道内の北見、日高、富良野、遠紋、美唄、岩内、上川北部、中空知、苫小牧、網走、札幌、留萌、岩見沢の各地域より17名(うち女性4名)が参集した。
 参加者の年齢層は40歳代が半数で、50歳代、60歳以上が各3名など。経験年数は10年未満が13名、10~19年が2名など。指導分野は、パソコン関係や研修企画運営のほか、木造建築、建築板金が各2名、左官・タイル施工が1名などとなっている。

イベント内容

 本研修は2日間の日程で行われ、初日は北海道職業能力開発協会専務理事 瀬賀 亨氏の開会挨拶に始まり、13時40分から17時の間、途中休憩をはさみ、札幌タイル煉瓦工事組合 事務局長 石川 和雄氏による講演「人の扱い方/仕事の教え方」が行われた。
 講演内容は、「指導技能(なぜ技能の指導は難しいか)」から始まり、「実技指導の進め方(指導の基礎、作業分解の仕方、作業分解シートの作り方・使い方)」を長年の経験を踏まえ、丁寧な講義・指導が行われた。
 2日目は、前日に引き続き、9時から10時45分まで石川先生の講義が行われ、「管理監督者訓練(TWI)の概要」として職業能力開発促進法に基づく監督者訓練(TWI)の概要を実務的な事例を交えて分かりやすく説明された。最後に「ものづくりはひとづくり(人を育てる心、育てる基礎づくり)」を講演して2日間に亘る講演を締めくくった。
 次に、11時から12時の1時間、札幌大谷大学社会学部教授 平岡 祥孝氏を講師に迎え、「現代の若者の意識と行動」といったテーマで講演を行った。1時間という短い時間であったが、日頃、学生の就職支援やインターンシップ事業に携わっている経験を踏まえた、具体的で内容の濃い講演であった。
 特に、40歳代以降が中心の受講生(指導員等)にとっては、より豊かな社会で個人中心的に育った現代の若者の気質変化を十分認識して、その考え方を尊重しながら、忍耐力をもって優しい言葉づかいやソフトな態度で接するなど、指導・対応にあたっては気を配る必要があることを強調していた。

 なお、主催者である、北海道建設業協会では研修終了後アンケート調査を実施した。
【調査結果概要】
①講義テーマや時間配分は概ね適切で、講義内容も今後すぐ利活用できる実践的なもので有益だったとの感想が殆どであったが、グループ討議や受講者事例発表を望む意見も一部あった。
②研修の周知・実施の時期については概ね適切との意見が殆どだが、実施時期については冬期や(逆に早く)8月にすべきとの意見がごく一部あった。
③その他主な自由感想としては、講師は好評だった/忘れかけていたことを改めて再認識させられた/育てる側(教える側)の意識変革の大切さを学んだ/職場のチームワーク・信頼関係の大切さがわかった/グループ討議・事例発表の時間がほしい、などとなっている。
次年度実施上の参考にしたいとのこと。

イベント趣旨

 今後、若年技能者を対象とする職業訓練・研修等を実施する際の指導員等の育成が課題となることが想定され、職業訓練指導員等に特に近年の若者の意識や行動特性を意識した「教え方を学んでもらう」ことが指導員等のスキルアップ・レベルアップに繋がるとの思いで開催したもの。

職業訓練指導員等育成研修会

開催日:
平成28年9月28日(水)~29日(木)
開催場所:
ホテル札幌ガーデンパレス(札幌市中央区北1条西6丁目)
主催者等:
(一社)北海道建設業協会、北海道職業能力開発協会

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