創業81年目。地域密着型の公共工事、民間工事で数多くの施工実績で地域に貢献。これからの建設業に何を求められるかに敏感に反応し、時代の要請に応えるべく、「エコロジー・環境」に取り組むとともに、地域の雇用を守り、地域の安心、安全、住みよい暮しづくりに貢献する企業であることを「土建屋魂」として掲げている。
過疎化地域の建設業として、地元を離れて暮らす方々に向けたインターネットを使ったマッチングサイトに加盟。地元の空き家や休耕農地の見回り、管理、墓所の清掃管理などのサービスも代行。

１．経営改善の契機：
・親族一同が生きていくために、儲かる商売として、始めた家業。一族が暮らしていける商売は何かということで、手がけたのが建設業。やれることを時代に応じてやってきた。親族一同、社員が暮らせる最適な事業規模を追求。

２．具体的な取組：
・原価管理ソフトを導入して、厳密なコスト管理に取り組み、着実に成果を出すことによって、労働生産性を高めている。
・最近では、ハウスメーカーの壁の断熱材などの資材も扱っている。建設業は日進月歩の世界。経営者は機械や材料など、常に先を見据えている。
・エコロジー舗装や新素材による施工など、会社の技量で可能なことを手がける。
・本格的なIT化はWindows95が普及し始めた頃にCAD測量を手がけた。
・2005年に、従来は紙に書いていた日報を原価管理ソフトに入力する原価管理ソフトを導入。実行予算をもとに、現場ごとに簡単な日報入力を行うことでリアルタイムな損益の把握に取り組み、利益確保を目指した。
・原価管理はコスト削減するためのもので、それ自体が直接、生産性を高めるものではないが、忙しければよし、とする旧い経営手法ではだめだとして、経営者も社員と一緒になって取り組んだ。管理が非常に楽になり、その導入とともに自分たちもITに詳しくなった。

３．今後の展望：
・これからも、自社で扱うことのできる範囲の身近な工事を手がけていく。人間が仕事をする。人を大切にしたい。地域建設業として、人々を大切にして地域の催しにも積極的に関わっていく。
・社長も専務も現場に出ている。できるだけ自社で人を育て、下請けせずに自社で請け負いたい、特殊工法も自社で手がけていきたい。
・家族、一族で守ってきた80年の企業活動をこれからも守っていきたい。先祖たちが営んできた会社をこれからも社員を大切にして、守り抜いていきたい。

■“社員を守る”“家業を守る”“地域を守る”
・運送業から始めた家業は、時代に応じて事業内容を拡張して、創業81年目。いたずらに事業拡大をすることなく、地域で求められる土木工事を手がけてきた。災害時には復旧工事などで地元を護る。
・家族経営で、親族一同、社員が暮らせる最適な事業規模を追求。また、家族同様、社内行事開催などで社員を大切にする、血の通った経営を実践。地域で担い手を確保し、社内で人を育て上げることを目指している。社員一丸となって地域の行事に積極的に参加するなど、地縁的な建設業を目指す。
・過疎化地域の建設業として、地元を離れて暮らす方々に向けたインターネットを使ったマッチングサイトに加盟。地元の空き家や休耕農地の見回り、管理、墓所の清掃管理などのサービスを代行している。

■ 原価管理ソフトでコスト削減を実現
・原価管理ソフトを導入して、厳密なコスト管理に取り組み、着実に成果をだすことによって、労働生産性を高めている。

■最新技術や新しい資材、機械の情報入手も怠りなく
・最近では、エコロジー塗装や安全・安心で健康に配慮した新建材や断熱材による施工を行うなど、技術や資材が日進月歩の建設業にあって、最新技術、新しい資材、機械への目配りなど、常に次世代に向けた経営努力を重ねている。