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うまく引き継げなかった事例

B社

社内の理解が得られない状況下で経営者の高齢化に伴って社長交代

キーワード 親族内や従業員 / 取引先の理解が得られていない

内容

代表取締役(社長)の高齢化に伴って、息子を社長に就任させ、自らは取締役の地位を降り退社し、経営権のすべてを委譲する。息子は他社(建設業)に勤務していたが、当社での勤務経験等は一切ない。当社の経営理念、経営方針も十分に理解しているわけではなく、いきなり経営トップに就任する。就任当初は本社ビルの4階(社長室)に直行し、社員とのコミュニケーションを積極的にとることなく1年が経過する。特に、前社長との関係性が強い古参従業員、経営幹部との軋轢があり、経営計画策定、営業方針等の会議において、しばしば衝突が見られる。事業承継後の経営成績は不良であり、年々1割程度の売上高が減少している。


上記のようなことを招かないためには…

事業承継を計画的に行うことが必要である。事業承継は単に、「人(経営)」の承継だけではない。承継するものは、株式、事業用資産、資金等の「資産」、経営理念や従業員の技術や技能、取引先との人脈等の「知的資産」も承継することに留意すべきである。また、社内の関係性の円滑化には、「プロセス・コンサルティング」を活用することが有効であり、これによって事前に組織開発を行い、組織力の強化、個々の組織構成員の機能強化を図ることが求められる。


企業プロフィール

企業名 B社
資本金 2,100万円
売上高 約9億円
従業員数 15人
業績 舗装、土木
備考 -
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