うまく引き継げなかった事例
C社
不仲な親子関係に起因する和解で解決した経営権委譲による親族内事業承継
キーワード | 親族内や従業員、取引先の理解が得られていない / 財産の分配が定まらない |
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内容
娘婿である取締役を解任したときから親子関係が悪化する。取締役である娘は、実父の代表権を巡り、代表取締役解任訴訟を起こし、裁判が長期化する中、和解。結果、父・代表取締役は任期満了により退任し、新たな代表取締役として娘が就任して代表権は委譲する。また、株式についても和解によって譲渡することが決まり、一方では、前社長に対しては、顧問の地位を与え、相談料を月々支払うことで決着する。もともと経営者の高齢化の中で、次期後継者を検討していた中での訴訟事件である。知的財産権の運営管理や株価・相続税対策が不十分、創業者・実父の「思い」の未承継、金融機関や取引先等スタークホルダーに対する理解が不十分な状況となっている。
上記のようなことを招かないためには…
企業の財務状況、株主、事業用・個人資産、資金、知的財産権、許認可、顧客などの現状把握を行うことが事業承継を円滑に進めるための最初のステップである。これを踏まえ、承継方法を決定し、事業承継計画を策定し、これを実行することである。そのためには、専門家として、弁護士だけの意見を聞くのではなく、税理士、弁理士、中小企業診断士等の助言を受けることが必要である。また、組織の関係性についての課題解決は、プロセス・コンサルティングによる解決が可能である。
企業プロフィール
企業名 | C社 |
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資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 約5億円 |
従業員数 | 12人 |
業績 | 卸売、建築 |
備考 | - |