うまく引き継げなかった事例
E社
債務超過会社の事業承継
キーワード | 個人保証や担保の処理方法が定まらない |
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内容
現社長(2代目)から娘夫婦への承継。娘夫婦は以前より社内で営業や設計を担当し、実質的に事業の中心となって会社を支えている。先代の頃より、地元で多くの戸建て住宅を手掛けてきており、修繕ニーズ等も増えている中、娘夫婦もなんとか事業を存続させていきたいという意欲は強い。しかし、当社は過去の業績低迷による累積赤字を抱え、債務超過に陥っている。多額の有利子負債に個人保証をつけてまで事業を引き継ぐことに迷いもあり、現社長が高齢となっているが、事業承継の目途が立たない事例である。
上記のようなことを招かないためには…
・過大な負債を抱えた債務超過の会社では、後継者が債務に個人保証をつけてまで引き継ぎたくない(または先代が引き継がせたくない)というケースが多い。また、債務超過企業のM&Aは、売る側の自己破産等、折り合いがつかない場合も多く、事業承継のどの形態でもハードルが高い。まずは、このような事態に陥らないための、経営管理能力の強化が重要であるが、将来の事業性が見込まれる企業への行政や金融機関等の支援モデルも望まれる。
企業プロフィール
企業名 | E社 |
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資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 約3億円 |
従業員数 | 約10人 |
業績 | 建築業(戸建て中心) |
備考 | - |